

終身雇用がなくなる時代の生き方


終身雇用の時代と終身雇用がなくなる時代の違い
まず、終身雇用の時代はこれまでの時代ですが、終身雇用はさまざまな制度とセットで日本の社会システムを支えてきました。具体的には、新卒一括採用、年功序列の昇給、年金、住宅ローンなどが終身雇用を前提として、セットで日本の社会システムを構成してきました。


終身雇用は新卒一括採用などとセットなので、終身雇用がなくなる時代には、新卒一括採用などの他の構成要素も、終身雇用の崩壊に合わせて制度の内容が変わってくるはずです。
生姜焼き定食のサラダがなくなったら、飲み物は野菜ジュースに変えないといけないですし、味噌汁は野菜スープにしますよね。セットはバランスなので、1つが変わると全体に影響します。
具体的には、新卒一括採用はなくなり、外注化・中途採用・契約社員メインになっていくでしょう。年功序列はなくなり、仕事の量や質で給料が払われるようになります。
これらのセットの変化の内容と理由については、以下の関連記事で詳しく考えていますので、合わせて読んでみてくださいね!
・終身雇用の時代は新卒一括採用、年功序列の昇給、年金などによって社会が構成されていた
・終身雇用の崩壊とともに、これらの制度も内容が変化していくはず
会社員とフリーランス・起業の違いは「リスクの質」になる


今までは、「会社員は安定、フリーランス・起業は不安定」という考え方が主流でした。ですが、終身雇用の崩壊によって、会社員もリスクを抱えることになります。具体的には、クビにされるリスク、昇給しないリスク、倒産のリスクです。
クビにされるリスク
終身雇用がなくなることで、業界・企業の状況の変化に応じてクビにされるリスクが出てくることを意味しています。パソコンの作業が自動化されたらその仕事をしていた事務員の仕事はなくなりますよね。終身雇用の時代は転勤、出向などで新しい仕事を企業が用意してくれましたが、終身雇用がなくなる時代にはクビにされるというわけです。
昇給しないリスク
終身雇用は年功序列とセットですので、終身雇用がなくなると年功序列もなくなるます。今までは結果を出さなくても、勤続年数が長くなれば自動的に昇給していました。ですが、終身雇用がなくなる時代には、年功序列もなくなるので、勤続年数を長くしていっても昇給しなくなります。
倒産のリスク
これは終身雇用の時代にもあったと思います。「会社員の唯一のリスク」だったと思いますが、このリスクに加えて上の2つのリスクが加わるわけです。
会社員とフリーランス・起業の違いは「リスクの質」になる
ということで、会社員にもリスクのある時代になります。もちろん、フリーランス・起業にもリスクはあります。ですので、今までは会社員は安定、フリーランスは不安定という「リスクの有無」が違いでしたが、終身雇用がなくなると、会社員にもフリーランスにも違った不安定さがあるという「リスクの質」が違いになります。
・終身雇用の崩壊によって会社員もフリーランスも起業も不安定な時代になる
・それらの違いは「リスクの有無」ではなく「リスクの質」になる
終身雇用がなくなる時代の生き方


まず、終身雇用がなくなるということは、勤めている企業だけをあてにできないということです。今までは企業という絶対的な収入がありましたが、終身雇用がなくなる時代には企業という収入もいつなくなるかわかりません。
そのような時代には、個人で稼ぐ能力をつける必要があります。例えば、弁護士になってA社の案件もB社の案件も持っているという状況になれば、A社から仕事をもらえなくなっても問題ないですよね。
ということで、終身雇用がなくなる時代には、弁護士や公認会計士などの各種士業の資格を持っている生き方がまず強いです。
スキルを持った会社員も強いです。例えば、経理や人事などのスキルを持っていれば、A社をクビになっても、B社で同じような仕事をすることができます。
ここまで説明してお気づきの方も多いと思いますが、終身雇用がなくなる時代には、1つの会社に収入を依存しない生き方が強いです。


会社を辞めたらどうするか?を考えてみてください。それで何かあてがある人は問題ないです。会社を辞めたら何もできることがないと思った人は要注意です。終身雇用の崩壊で自分がクビになった時に収入がなくなります。
今からできることとしては、副業を始めしょう。副業で月いくらか稼げるようになれば、企業をクビになった後もその副業で生活できます。
とはいえ、副業を認められていない企業に勤めている人も多いはずです。そのような人はまずは「稼がない」副業から始めましょう。具体的には「稼がない」ブログのアクセス数を増やしたり、Twitterのフォロワーを増やしたりすることです。
これらのものは、稼いでいないので副業にはあたりません、趣味です。ですが、アクセス数の多いブログやフォロワーの多いTwitterアカウントはいつでも収益源に変更できます。会社に勤めて「稼がない」副業を育てつつ、会社をクビになったら「稼がない」副業を「稼ぐ」副業に切り替えるイメージです。
また、現時点で副業を認めていない企業も、終身雇用の崩壊とともに副業解禁の方向に向かうはずです。いつクビになるかわからないのに、副業を禁止していたらクビになった後の生活が保障できませんので。
・1つの会社の収益に依存しない生き方が強い
・会社をクビになったら何をするか?のあてを考える
・「稼がない」副業を育てる
『【絶対にバレない副業】「稼がない」副業から始める方法』
『副業が解禁されない理由とは?副業を禁止にする会社の目的とは?』
貯金は選択肢を増やす


資格の勉強とかスキルを身につけるとか、副業を育てるとか、難しいって方も多いと思います。そのような方は貯金をしましょう。
貯金は選択肢を増やします。例えば、貯金が1億あれば、おそらく会社をクビになっても、それを切り崩しながら暮らすことはできるはずです。1億とまではいかなくても、貯金は多ければ多いほど猶予になります。
例えば、終身雇用がなくなり、会社をクビになった時に、貯金ゼロだとすぐに転職するしかないです。ブラック企業だと思っても転職するしかないです。しかし、貯金が200万円あれば、ブラック企業を回避しつつじっくり転職活動できます。転職を考えている方は転職エージェントはDODAがおすすめです。
この論点については、『会社を辞めたいのに辞められないのは貯金がないからである』でも取り上げていますので、合わせて読んでみてくださいね!
『「終身雇用は守れない」で今後どうなる?【年功序列と年金はセット』
『終身雇用は誰にメリットがあるか?デメリットは何か?』
・貯金は猶予、選択肢を増やす
終わりに
最後までお読みいただきありがとうございます。読者の方々にとって有益な記事になっていましたら幸いです。
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